【レポート】 10月3日(土)オープンピアノ室
今回は、七夕まつりやお茶で有名な埼玉県狭山市からお届けします。
コンセプトは「離れに作ったピアノ室」で、
建物名は『Chika Muse House (リトミック研究センター認定教室)』です。
オーナーの酒井千賀子さんは、
リトミックを用いた子供たちへの教育とピアノ指導を熱心に行っています。
母屋の隣に離れでつくったピアノホールです。
プランニングから弊社で行うことで、音響計画、遮音計画を
基本設計に取り込むことができました。
また、施工も弊社で一貫して行うことで、コスト面の合理性も図りました。
リトミック教室を行うのに十分な広さが必要だったため、まず15帖のピアノ室を確保し、
それに付帯するラウンジ、トイレ、ミニキッチンを計画しました。
外壁は重厚感のある黒、屋根は赤茶色、大屋根の切り妻屋根は
そのままピアノ室の天井になっています。
15帖のピアノホール。
グランドピアノ(C3)とアップライトピアノが置かれています。
後ろには楽譜棚もあり、収納もバッチリです。
大きな窓を設けて閉塞感をなくし、
内装は明るいイメージでまとめました。
天井は構造の梁を現しにし、
屋根勾配に合わせた勾配天井としています。
最も高ところで4.3mあり、
響きが十分に空間に広がるようにしています。
窓前の遮音性能がD'-55等級(かすかに聞こえる)、
外壁前でD'-60等級(ほとんど聞こえない)です。
玄関には広めにつくったラウンジがあり、
待合スペースとしても利用され、
棚には食器や本をたくさん並べることができます。
暖色系の照明もポイントです。
実際に中でピアノを弾いてもらい、
外部で聞こえ方を確認しました。
みなさん、「本当に弾いている?」と
首をかしげていました。
また、深夜に弾いても、
ピアノの音は母屋にも聞こえないとのこと。
後日、ご近所の方へピアノの音が聞こえるか聞くと、
全く聞こえないというお返事をいただいたそうです。
「深夜の静まりかえった中では、都心と違い、
逆に外の騒音がないので気になっていた」
と心配していた酒井さん。
これで気にすることなく練習ができると喜んでいました。
ピアノの音は母屋にも聞こえないとのこと。
後日、ご近所の方へピアノの音が聞こえるか聞くと、
全く聞こえないというお返事をいただいたそうです。
「深夜の静まりかえった中では、都心と違い、
逆に外の騒音がないので気になっていた」
と心配していた酒井さん。
これで気にすることなく練習ができると喜んでいました。
建物の主な目的として、
「皆さんが楽しんでくれる場を提供したい」
とお話をしてくれた酒井さん。
偶然隣の土地を購入できたことから始まり、
最初は予算の折合いがつかなかったものの、
数年後折り合いがつき、着手に至ったといいます。
また、リトミックも取り入れたかったので、
動きやすく広いスペースがほしかったという思いも。
偶然別の先生の発表会にあった広告が、
弊社を知ったことがきっかけとなり、
ご縁あって弊社で手掛けることになりました。
完成までの2年間、プランの段階からかなり悩み抜き、
試行錯誤を重ねたのだそうです。
また、ショールームだけではなく、
各地で開催された弊社のオープンピアノ室も回ったとか。
「ただ防音するだけではなく響きがほしい」
という思いが、実を結んだのです。
「最初は夜遅くまで弾くつもりはなかったけど、
実際に完成してみると夜遅くまで弾きたくなる」
と酒井さん。
本当に音楽が好きだという気持ちが伝わってきました。
演奏の時間前になると、ご来場のお客様で
室内は満員御礼の状態に!
この日は、ご友人であり、同じくリトミック・ピアノ指導教室を
主催している石井あき子さんが来てくださいました。
お二人の息の合った連弾演奏、来場のお客様の
ハンドクラップを取り入れた演奏に、
室内の一体感が高まりました。
また、弊社社員がヴァイオリンを弾き、
酒井さんがピアノを弾く二重奏も大好評を博し、
更に来場のお客様から強いご希望をいただき、
アンコールステージが実現!
午前の部も午後の部も大成功を収めることができました。
コンサートが終わった後も、賑わいは続き、和やかな室内。
実際にご自分で弾いてみて響きの良さを確かめたり、
社員へ訊ねるお客様の姿も。
ドラムをやっていらっしゃるというお客様からは、
「音が空間に広がって、柔らかく響いていたように
感じました。途中からお邪魔したのですが、
音が外に全然漏れていなくて、本当にここで
やってるのか不安になりながら、玄関先でやっと、
かすかに音が聴こえてきたのでびっくりしました。」
「音が空間に広がって、柔らかく響いていたように
感じました。途中からお邪魔したのですが、
音が外に全然漏れていなくて、本当にここで
やってるのか不安になりながら、玄関先でやっと、
かすかに音が聴こえてきたのでびっくりしました。」
というコメントをいただきました!
演奏の合間には、酒井さんから
「音楽は心から楽しむことが一番」
「ピアノを弾くことを怖がらないでほしい」
と来場のお客様にお話ししていました。
まさしくその通りですね。
オーナー様、ならびにご来場の皆様、
貴重なお時間をありがとうございました。
そして、このたび月刊「ショパン」12月号に
掲載されることになりました!
ピアノ室の様子や、酒井さんへの
インタビューも併せて掲載されます。
次回のオープンピアノ室もお楽しみに!
新たな情報が入り次第、随時更新します。
■オーナープロフィール
※教室の公式ホームページはコチラをクリック
■オーナープロフィール
酒井千賀子さん
4歳よりピアノを始める。
国立音楽大学附属音楽高等学校 音楽科卒業。
国立音楽大学音楽学部教育音楽学科 第Ⅰ類専攻卒業。
在学中より、ピアノ指導にあたる。
卒業後も、ピアノ指導を継続。
ピアノを今野信子、高尾茂治、保月静香、河野里香に師事。
リトミック研究センター付属教員養成校卒業。
同センターにて、「指導資格ディプロマA」を取得。
2012年まで主任としてリトミック研究センターに勤務。
2000年、2008年 ジュネーブにてリトミックの研鑽を積む。
現在、ピアノ講師ほか、幼稚園、保育園にて、
課内リトミックや音楽指導にあたる。
PTNA(全日本ピアノ指導者協会)会員、
リトミック研究センター指導者会員として活躍中。
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