今回のオープンピアノ室は、千葉県八千代市にある音楽スタジオBrioさんで開催しました。
音楽スタジオBrio
多くの方がお越しになり、中には東京・世田谷区から来られた方もいらっしゃいました。
こちらのオーナーである内海さん・谷内さんは親娘でピアノ講師をされています。
16畳の部屋にスタンウェイ Mモデルと ヤマハG5の2台のグランドピアノとエレクトーンを常設しており、玄関は住宅と共通ですが、入ってすぐ横がピアノ室となっており、プライベートなスペースまで生徒さんが入ってくることはありません。
立地条件としては町中の交通量の比較的多い道路にピアノ室が面しています。(1階の二つ窓が並んでいるところがピアノ室です)
中で思いっきりピアノを弾いても外では全く聴こえませんでした。
逆にピアノ室の中に入ると道路騒音が殆ど聞こえず、それにより防音性能の高さを実感されていました。
これはオーナーさんにとっても嬉しい誤算で、ご近所に迷惑をかけないことが防音工事の目的でしたが、結果的に周囲の騒音が気にならず演奏に集中できる環境ができたことにとても喜んでおられました。
この日はオーナーさんのご友人である声楽家鈴木りかさんがデモ演奏のために来て下さいました。
オープンピアノ室では、実際に楽器を弾いてみて響きの体感ができますが、今回のように客観的に演奏を聴いたり、違う分野の演奏家の響きに対する評価を聞ける機会は貴重なので、オーナーさん含めみなさん熱心に聴いておられました。
鈴木りかさんからは響きは長いけれども耳がきつくなるような感じはなく、とても歌いやすい部屋だというご感想を頂きました。
オーナーさんは当社の九段にあるショールームのライブな響きを気に入って頂いたため、部屋自体も響きを長めに設計し、その上でカーテンやカーペットでお好みの響きの長さに調整ができることをお伝えしていました。
実際に使い始めて3か月ほど経った現在、カーテンではなく吸音力の小さいブラインドを採用され、カーペット等も敷かず、主に吸音するのは楽譜棚くらいの状態で使われています。
「響く部屋でレッスンをするようになって、生徒さんも自分が出す音に自然と注意しながら演奏するようになりました」
「自分でピアノを弾くのもすごく楽しいです」
といったご感想を話されるオーナーさんの笑顔から、毎日この部屋で音楽を楽しまれている様子が伝わってきて、スタッフも嬉しい限りです。
こうして出来上がった部屋の豊かな響きに、来客者の中には普段の演奏環境との違いに戸惑う方もいらっしゃいましたが(私どもとしては予想通りです)、この部屋でしばらくピアノを弾いていると響きにも慣れ、心地よく長い時間ピアノを弾く方、楽しそうにスタンウェイを弾く高校生の姿もありました。
そんな写真もご紹介したかったのですが、私もすっかり聴き入ってしまい写真を撮り忘れてしまいました。
最後はお孫さんも登場し、公開レッスン?となりました。
オーナーさんのご協力もあり、今回のオープンピアノ室も音楽を楽しみながら音楽室づくりの参考にして頂ける会になったたと思います。
内海さん、谷内さん、鈴木りかさん、本当にありがとうございました。
ここ何回か東京近県での開催が続いておりましたが、次回は8月下旬に都内での開催を予定しております。
またブログ上でお知らせしますので、今回お越しになれなかった方も是非ご参加ください。
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