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2013年12月

2013年12月27日 (金)

音楽室訪問・・・2

先日上司と3人で今年6月にピアノ室の防音工事をしたKさんのリサイタルに
行ってきました。
圧倒的なエネルギーと迫力に、こんな音量で弾いてしまってピアノ室の防音は
大丈夫なのだろうか・・・と少し心配顔な我々。
Kさんは、下の人は全く聞こえなっていってますよと笑顔。
リサイタルに下階の人もご招待したそうです。 
 
この度そんなKさんのお宅にお邪魔してきました。
お茶を頂きながら色々なお話をして頂きましたが、お部屋の響きの印象については、
「音量はあるがクッションがある感じがして耳にダイレクトに来ず、弾いていて疲れない。
音が立っている」とお褒めの言葉を頂きました。
ソプラノ歌手の奥様も大変満足して頂いており、お話しの最後にお二人で演奏して
頂きました。
設計したピアノ室でお客様の演奏が聞けるのはこの仕事をしていて良かったと思える
瞬間ですね。ありがとうございました。
 
2   
 
このお部屋の設計ポイントですが、部屋の真ん中にある大きな梁と2ヵ所大きな
柱の出っ張りを違和感なく室になじませること。
梁に間接照明を設けることで段差を柔らかく解消することが出来ました。
また壁自体を前に出すことで柱の存在をなくしスッキリとした壁面をつくることが
出来ました。
グランドピアノを2台入れても狭さを感じさせないお部屋になっています。
  
3
 
もうひとつのポイントは廊下側につくった小窓とニッチ。
外部の明りが廊下まで照らし、廊下の印象を随分と明るくしてくれています。
生徒さんがドアに入る前にこの小窓があるので、先生の様子を伺いながら
入室できるので精神的にも良いのではないでしょうか。
 
1
  
ニッチには素敵な置物を置いて頂き鍵置場として使ってくれていました。
ちょっとした工夫をすることで音楽室だけでなく他室の使い勝手や印象も変化させる
ことができます。
 
引渡時にはピアノが入っていなかったので知りえなかった部屋の良さを知る良い機会でした。

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