楽譜棚とレッスン室
家具を造り付けで製作するメリットは、部屋のインテリアに合ったデザイン、サイズ、
収納物を想定したオーダーメイドなど色々ありますが、「楽譜棚」となると
特有の要素が加わります。
ピアノの楽譜で標準的なサイズはA4よりも少し大きく、
市販の本棚ではちょうどよいものがなかなか見つからないという事情があります。
また、ピース譜など、ページ数の少ない薄手の楽譜を収納するには
棚のマスが細かく仕切られていると楽譜がよれたり倒れたりせず、便利です。
上の写真は中段にカウンターを設けて上下にセパレートにしたタイプです。
このお部屋は戸建の木造住宅の一室をリフォームで防音工事した事例ですが、
もともと出窓風にくぼんだスペースがありましたので、
そこにぴったり納まる形でしつらえました。
メイプルの無垢フローリングに合わせてさっぱりした明るい色です。
下部棚は一般の本棚と同じように棚板の高さが変えられる可動棚タイプ。
上部棚は上が細かい仕切りを入れた楽譜専用のスペースで、その下がCD収納です。
ミニコンポを置くことを想定し、カウンターのすぐ上の壁に
コンセントを付けておきました。
ちなみに、このお部屋はレッスン室としても色々と工夫を凝らしました。
写真つきあたりの窓は片方がドアになっており、生徒さんはお庭から直接、
レッスン室にアクセスします。そしてドアの脇には手洗いがあって、
ここで手を洗ってからレッスンに臨みます。冬のかじかんだ手を温めるために、
電気温水器も入れました。いたれりつくせりですね!
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