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2013年4月

2013年4月27日 (土)

必要にして十分な大きさの窓

戸建住宅における防音工事の鍵は窓である。

窓の性能はどんなに良い性能の窓であっても壁には及ばない。
採光したり開閉するには壁のような重さがあっては機能しないし、
また隙間もできやすい(・…たとえ気密、防音・・・・・を謳おうが・・・・)。
日本に多いひき違い形式のサッシュはもっとも防音的には不利である。
窓の中でベストな形式は『嵌め殺し窓』、別名FIX窓である・・・・が開閉はできない。
いろいろな形式の窓の中からその場にあったデザインで防音性能に優れた(・・・・
・・・・・それから経年変化に原理的に強いもの)ものを選びたい。
Photo
建築基準法では窓面積は部屋床面積の7分の1以上必要ということになっている。
防音性能は 窓先1m地点の測定で D’-50以上 は欲しいところである。
写真の窓は D’-55性能である。
通行人はほとんど気づかないで歩いている。

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2013年4月26日 (金)

音楽室の窓について・・・・・1

音楽室の窓は『音楽的窓?』であるべきだ。

防音室は密室ではない。明るく気持ちの良いへやであるべきである。
防音工事によって天井が低く暗い部屋になってしまうということでは決してない。
確かに、戸建て住宅の防音室の防音性能の大半は窓の性能によってしまう。
 
たとえ2重、3重の窓であっても、壁の遮音性能を上回ることはまずないからである。
 防音室の窓を現場状況に合わせてどのように設計するのかは、音響設計者の
デザイン力、腕の見せ所である。

Photo_2

新緑が芽吹き始めた晴れた日に、完成ご5か月の増築『離れ音楽室』を訪問。
窓からのみどりがとても気持ちが良い。
この窓の性能、窓先1m地点で D’-'55 夜間演奏でも全く問題ないとのこと・・・・。

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