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2013年5月31日 (金)

6月2日 千葉県浦安市第3回OPEN-STUDIO 見どころ その2

いいセンスの素敵なリビングです。とくに黄色のソファーがいいですね。
実はバンド・ドラムスタジオのとなりは『リビング』なのです。
既存住宅リフォーム故どうしてもこのような取り合わせになることはいたしかたない。
スタジオとの防音性能は『D-68』をなんとか確保しました。
・・・・・・・・木造住宅の隣り合わせの部屋でこの性能は、チョット眉つばにおもわれるかもしれません(・・・・・・・・すこしでもDsc03559 防音工事に従事している人はこの性能の凄さがわかるはず・・・・)が本当なんです。
マンションの防音工事性能D-65(当社マンションピアノ室遮音最低基準)と同等以上なのです。もちろん爆音は聞こえますが・・・・・・遠くの部屋でやってる感じですかね・・・・・。
当日はプライベートゾーンなのでご遠慮いただくことになりますが・・・・・・。

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6月2日 第3回オープンスタジオ いよいよ

簡易レコーディングに強力な助っ人登場!
株式会社HOOKUP様 http://hookup.co.jp/ より
欧州のスタジオ放送局でも使われる、北欧スウェーデン生まれのオールハンドメイドマイクのMilab
VM-44Classic
埋め込み画像 1
を2本お借りすることになりました。
当日は、このマイク2本でステレオレコーディングに挑戦したいと思います
ただいま最終ご予約受け付けております。
お越しの方はぜひ、
見学会申込予約専用TEL
03-3239-2181
までご連絡ください。

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2013年5月30日 (木)

6月2日 千葉県浦安市第3回OPEN-STUDIO 見どころ その1

木造住宅の中にドラムスタジオがつくれるんですか?・・・・・・・というキャンペーンを大っぴらにはじめてからもう5年ぐらい経とうとしている。

ピアノ室防音レベルからすると格段の性能が要求されるドラム・バンドスタジオの設計とそれと同じぐらい難しい施工は、やはり新築時のほうがやりやすいし、また満足する性能も比較的楽にでることは当然かもしれないが、本例のような築20年以上の物件の検討は本体部分の音響的チェックおよび補強工事が適切になされるということが前提になる。ただ単に内装による防音工事ですませられることは不可能に近い。既存建物の入念な調査と検討がポイントになる。
Studio_reh_case04_img01 今回のプロジェクト課題・ハードルは
① ドラムスタジオの位置が周囲の隣家に至近で囲われている・・・・・・・。
② リビングに隣接している・・・・・・・・・・・。
③ ピアノ・エレクトーン教室が同じ階に併設されている・・・・・・・・・。
防音工事・防音設計の課題だけでもこれだけあるし・・・・・・それに加えて
④構造補強・.耐震補強して2室1室化・・・・広くてスタジオを実現する・・・・・・・・。
という構造のハードルもあった。おかげさまで工事直後東日本大震災の洗礼を受けるも無傷・・・・・ほっとしたことは前回ブログの通り・・・・。

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6月2日 第3回オープンスタジオ 準備進行中

昨日、今回のオープンスタジオの場所を提供していただくSTUDIO NOBさんへ最終の打合せに行ってまいりました。
石川さんのほうもいろいろと準備を進めていただいております。
当日スタジオにはドラムセット2台、ギターアンプはHughes&KettnerベースアンプはAmpegを設置することになりました。
ぜひ、スタジオの音を確かめにいらしてください!!
また、最近はドラム防音室でのレコーディングの需要も大変多いということで、簡易レコーディングもできるようにセッティングの予定です。
こちらもお楽しみに

Img_20130528_165303

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2013年5月29日 (水)

爆音バンドにとって音の良い空間とは その②

 
中高域の音の悪さの原因は現代建築内装下地に共通の薄くて軽い材料。
わずかなエネルギーにも振動しやすく、また太鼓現象と言われる共振が常に起きている壁なので、できるだけ高密度な(重い)材料を採用して不要共振を排除するのがポイントになる。
  
音響空間の基本は軽く薄い材料ではなく、高密度な面材で構成されなければならないということだ(これは遮音・防音にも共通事項である)。
  
無名のビートルズが演奏したであろうリバプールの古倉庫は貧弱に見えてもしっかりとした床と壁であったということは想像に難くない。
-つづく-
室内音響設計の第一歩は部屋の形の決定
=低音の響きのコントロール設計にあると言える。

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2013年5月28日 (火)

爆音バンドにとって音の良い空間とは その①

防音工事における部屋の響きの重要性
   
大きな音を出した場合、通常では気がつかなかったさまざまな音の悪さが見つかるものである。そこで決まり文句のように吸音材による対策…しかしそれで目的は達成できるのであろうか。
音の悪さの分析とその要因を考えるに際して、①中高音と②低音とに分けて考えるのが有効である。
  
①響きがきつい、濁る、響きが多過ぎる
②低音に異常な膨らみ感、部屋全体が振動する感じ
  
①の場合は直接音に対して反射・間接音が多過ぎることから、吸音材の設置は有効になるが、音のゆがみを起してる原因を解消したわけではなく、目立たなくしているに過ぎない。むしろ吸音過多になりやすくその弊害・副作用に目が(耳が)行きづらい点が問題。レコーディング現場では楽器そのものの音を収録したいという欲求(?)から非常にデッドな響き(40%以上の吸音)が好まれてきたという経緯があるが、音楽ということを考えるとある程度のアンビエントを感じられる30%の吸音比率にとどめてデッド過ぎないようにしたい。
-つづく-
室内音響設計の第一歩は部屋の形の決定
=低音の響きのコントロール設計にあると言える。

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2013年5月17日 (金)

6月2日(日)第3回OpenStudioご案内

Openstudio31
   Openstudio322    
石川さんの施工事例紹介ページ


- Open Studio今後のスケジュール -
 
・7月14日(日)  福島県いわき市「STUDIO ROCK」
 
・8月以降は、大阪市・名古屋市・宇都宮市・仙台市・神戸市・横浜市・静岡市・八戸市などで  開催予定です。
 
見学会申込予約専用TEL
03-3239-2181

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2013年5月15日 (水)

6月2日 千葉県浦安市第3回OPEN-STUDIO 

第3回のOpen Studioは千葉県浦安市の石川さん(スタジオ ノブ)にご協力いただきます。

Itei 住宅街のど真ん中の住宅をリフォームして作ったスタジオである。
2つの和室及び押し入れ・床の間を1室に改造して作った。一部邪魔な柱を撤去したりしたので、梁の補強はもちろんのことだが、耐震補強にも気を使うことになった。しかし内装下地から根本的にリフォームする防音工事にとって、柱・土台・2階桁梁があらわになることから、実は耐震補強工事にとってはよいローコストで済むまたのないチャンスなのである。
   
  
とはいっても、防音工事のように工事の良否が使いだせばすぐに結果するわけではないのだが、本例の場合はすぐに東日本大震災が起こったのである。
大胆な平面改造だったにもかかわらず、耐震補強はうまくいったとみえて、全くの無傷・・・・・・・、胸をなでおろしたことはまだ記憶に新しい。
  
それと、隣家に囲まれて位置するスタジオの重量級の浮き防音構造も全く問題なし・・・・。
こういう時期にたずさわった物件はやはり印象深く、社内研修のための見学会などにご協力いただいたりもしていて、何かとその後もお世話になっている。
 
ドラム・バンドスタジオはリフォームによる全くの新設だが、奥様の主催するピアノエレクトーン教室は新たに庭に増築したところに2階から引っ越し、スタジオと合わせて専用玄関・ホールを新設、プライベートゾーンとはアプローチ段階からセパレート、あわせて駐車スペースを1台増設、外まわりを含めた住宅全体の骨格構造も変えた大リフォーム工事だったのである。
 
第2回のときはクラッシック関係のかたもお見えになったので、やはり防音工事の実態を見学したいという要望は広くあるのだということで、ピアノ教室の見学もできるようにさせていただくことになった。
 
駐車スペース、専用玄関、待合スペース、専用トイレ・・・・といった周辺サービス機能はこれからの音楽教室としての理想を体現しているのかも知れない。
ピアノ室関係者のご参加も歓迎しております。
 
また前回は、住宅建設関係者もお見えになった。新築・増改築するに当たって音楽室・スタジオを作りたいと要望するクライアントがすくなからずいらっしゃる・・・・ということの証明でもある。住宅会社とのコラボレーション工事による実例もかなりある当社にとって、住宅設計者などのご参加も大歓迎である。

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木造でもドラム室は作れるの? その2

壁厚を厚くすると使える床面積はだいぶ狭くなってしまうし、現実的には無理なのでは?という話をよく耳にします。
 
スタジオ内の音が壁のそばでかすかに聴こえる程度、壁から2~3m以上離れた隣家の中にはまったく聴こえないという実用性能(遮音度D'-65~-70)を基準とするならば、20cm前後の壁厚増加で性能確保が十分可能です。ちなみに壁厚増加により面積は
 
6帖の場合→4.5~5.0帖
10帖の場合→8.0~8.6帖
12帖の場合→10.0~10.5帖
15帖の場合→12.5~13帖
 
ほどになるので、みなさんが思うほどの狭小感は少ないはずです。
 
Ast
"深夜までバンド演奏は可能か?"ということは、周囲の音環境次第。国道沿いの建物など騒音のある環境では深夜まで十分音出しは可能のはずです。
 
"音楽"はみんなで楽しく演奏する行為であることに異論はないでしょう。ならば音楽は場によって初めて成立する、という当たり前のことを防音工事によって実現できるのです。

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2013年5月14日 (火)

木造でもドラム室は作れるの? その1

住宅地ではコンクリート造や地下室でなければドラム室は無理、無謀というのが常識だった時代にクライアントの強い要望で遮音度D'-65弱の防音工事でドラム室を作ったのが約20年前。
 
その後少しずつ改良を重ね、本来の壁厚に対してプラス20cmくらいの防音壁の追加でD'-70前後の性能をコンスタントに出すようになりました。
 
よほど特殊な周囲環境でない限り、D'-70前後であれば十分夜間まで叩くことができることは今まで多くの実績から証明されています。
 
ですから割高な費用のかかる鉄筋コンクリート造や、さらに多大な出費になる地下室にしなくても、実用十分な性能の防音工事が可能であるということは声を大にして言いたいですね。
 
コストに関しても数百万のダウンになるのではないでしょうか。それから窓はやはり遮音的には不利になりますが、あるとないとでは部屋の雰囲気が大きく違うのは事実。多少、音が漏れても構わない面に関しては小さい窓をお薦めすることもあります。
 
※遮音度D'-65とは、住宅地において外壁から1m離れた地点でかすかに音が聞こえる程度の遮音度。一般的な住宅ではD'-25~40。
Ist
(写真は、千葉県浦安市"STUDIO NOB" 6月2日に「Open Studio」開催します!)

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2013年5月 7日 (火)

4月28日 神奈川県大和市第2回OPEN-STUDIO イベントレポート④

スタジオの響き・バンド演奏の響き
保田氏のスタジオはドラムを練習するための空間として計画されましたが、当然バンド演奏にも対応できる防音工事仕様になってます。
今回のOPENSTUDIOはせっかくの機会でしたので、弊社所有の機材を持ち込んでフルバンドでのセッションを行いました!
ご参加いただいたお客さまも外にでて、窓前・・・・外壁前を一巡・・・・・・・・木造でもほとんど聞こえないことに感心・・・・。
保田氏もスタジオ完成以来、フルバンドでの演奏は初めてとのことでしたので、期待と不安が交錯していたようですが・・・

  
  
下記のようなご感想をいただきました。
保田氏のメール
今回スタジオ完成後初めて、規模に見合ったアンプを使ってドラム・ベース・ギターのバンドボリュームで音出しをしたのですが、その音の聴き取りやすいことに驚きました。

リハスタによっては低音(バスドラとベース)が自分の方に聴こえてこなくて、ひどい時はベーシストの指の動きを見ながら叩いていたこともあるくらいなのですが、何の苦も無くそれぞれの音が耳に入って来てすごく叩きやすかったです。
これらに加えてツインドラム(これは人生初体験)の場面もありましたが、それでも個々の音は拾えていましたし、これだけ響く部屋でよく音が飽和しないものだと感心しました。
 
また、バンドの音がどれくらい遮音出来ているかを、自分の耳で確かめることが出来ました。
「実はバンドサウンドではベースの遮音がすごく難しい」と設計当初に伺った記憶がありますが、音の特性としてベースがそういう物なのだということが良く分かりましたし、アコースティックドラムを中心としたバンドボリュームであれば、24時間気兼ねなく演奏出来る遮音性能であることが確認出来ました。

多くのお客様から同じような感想を頂きますが、自分自身でギターを弾いてみて、改めて響きの重要性を再確認しました。(設計担当 草階)

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2013年5月 2日 (木)

4月28日 神奈川県大和市第2回OPEN-STUDIO イベントレポート③

保田STUDIOの特徴は何といっても天井の高さにある。音がいい。

3.9mの天井高さは設計的には天井そのものよりも4m高の浮き重量壁の耐振構造がポイントになる。大黒柱と十字に中空梁はデザインというよりは構造的に必要であったということは前にも述べた。
  
訪問者は部屋に入るなり天井の高さにたまげる・・・・・・羨望のまなざし・・・・・異口同音に天井高はどれくらいあるんですか?・・・・・・・・・・音の抜けが良さそうだな・・・・・いいな~という顔・・・・。
 
なぜ3.9m天井になったのか・・・・?
 
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クライアントの条件は複数台のドラムセットがおける広さであること、・・・・・それが16.1畳の広さになったわけであるが、防音工事の性能はさておきドラムの音色にこだわるクライアントとしては、『音の良いスタジオ』づくりを『自慢?』している当社に対する期待も大きく、高い天井というイメージはあったと思うが具体的に○○メートルにして欲しいということではなかった。
 
部屋の響きの良さは吸音の状態(残響時間)云々よりはるかに重要なポイントがある。
部屋の響きは、『部屋の形』からくる絶対的な現象が存在する。
部屋の形からくる固有の共鳴現象であり、その現象から逃れることは無響室を作らない限りできない。
それならば各々の共鳴が重ならないようにできるだけ均一に分散するような形・プロポーションにする・・・・・これが最大のスタジオ設計ノウハウになるわけである。
 
そんなわけで、いくつかの適当な天井高が計算されたが、その中でも高めの3.9mを採用したのは、影響力の強いといわれている1次元モード(軸モード)のスペクトルが素直にバラケテ存在する・・・・比率だったからである。
部屋で発生する1次元1次モードの振動数の最大と最小の比が2倍以内できれば1.5倍以内に収まる比率・・・・それが一番好結果をもたらすと考えている。
ちなみにこんな広井部屋で天井高が2.4mのような普通の高さの場合は2倍を軽く超えてしまうし、見た目もふくめて音がよさそうには思えないことは誰でも思うだろう。
 
立方体に近い直方体・・・・・といった方がわかりやすいかもしれない。
・・…ということを設計過程で説明したら・・・・・・・こだわりの人は迷うことなく3.9mにしようということになったのである。
・・・・・・・・・実はこういうことって設計担当者としてはすごくうれしいものなんです。
 
音が良い部屋の条件はその2は・・・・・次回へ

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2013年5月 1日 (水)

4月28日 神奈川県大和市第2回OPEN-STUDIO イベントレポート②

保田さんはドラムの音色に強いこだわりがあるようで、結果的にスネアドラムだけでも10台以上あって、ご覧のようなシンバルも含めた収納棚を作ったほどである。
このように保田スタジオ建設プロジェクトは、防音設計・防音工事がメインテーマですが、その他あらゆる面での設計内容の作り込みがなされました。
次回には、様々な設計ポイントのいくつかをご紹介することになります・・・・・・・。

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当日は5台のセットを正味16.5畳のスタジオを配置していた。
自他共に認めるアマチュアドラマーであり、当社ドラムスタジオ設計主任を自任する中島は仕事とはいえ、久しぶりのドラミングにご満悦のようす・・・・・・。

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中島の保田氏へのお礼メールより

今回、保田様邸のオープンスタジオでは、
程よくチューニングされた5台のドラムセットを叩き比べすることが出来ました。ビンテージものや、カバリングを特注したもの、通常楽器店では試奏できないものばかりで、ドラムスタジオをメインに担当している私にとって、とても貴重な体験が出来ました。
特にビンテージのキットは、奥行きと深みがありとてもナチュラルな音でした。
 
 
 
保田氏からの返信メール
 
今日は私に出来ることと言いますか、普段やっていることを好き勝手にしただけでしたが、お役に立てて何よりです。

また、私も個人的には中島さんの音をセット別に聴き比べられたことが興味深かったですし、「こういうチューニングをしてこういう叩き方をするとこんな音になるんだ」という感覚を得られたのが大きかったです。とても私には出せない音がしていましたから。
それに、普段からどちらかと言うとテクニカルなことより音色やタイミングやダイナミクスに興味があるので、チューニングは好きですし、その辺りを感じて頂けたのは嬉しい限りです。
今度はぜひ棚に収まっていた他のスネアの音も叩き比べに来て下さい。

中島さんとのドラム話も楽しかったですし、またお会いできるのを楽しみにしております。

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保田氏の色の好みはブルーとホワイトの組み合わせ。

スタジオ建物外観正面に白地系の外壁にブルーのポイント。

内装も内装もブルーとホワイトでコーディネート。

吸音パネルやポイントどころはブルーが主体、この統一感は独特の個性を醸し出していていい雰囲気。ドラムのシェルはほとんどブルー。

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