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2013年5月 2日 (木)

4月28日 神奈川県大和市第2回OPEN-STUDIO イベントレポート③

保田STUDIOの特徴は何といっても天井の高さにある。音がいい。

3.9mの天井高さは設計的には天井そのものよりも4m高の浮き重量壁の耐振構造がポイントになる。大黒柱と十字に中空梁はデザインというよりは構造的に必要であったということは前にも述べた。
  
訪問者は部屋に入るなり天井の高さにたまげる・・・・・・羨望のまなざし・・・・・異口同音に天井高はどれくらいあるんですか?・・・・・・・・・・音の抜けが良さそうだな・・・・・いいな~という顔・・・・。
 
なぜ3.9m天井になったのか・・・・?
 
P1010184_2
 
クライアントの条件は複数台のドラムセットがおける広さであること、・・・・・それが16.1畳の広さになったわけであるが、防音工事の性能はさておきドラムの音色にこだわるクライアントとしては、『音の良いスタジオ』づくりを『自慢?』している当社に対する期待も大きく、高い天井というイメージはあったと思うが具体的に○○メートルにして欲しいということではなかった。
 
部屋の響きの良さは吸音の状態(残響時間)云々よりはるかに重要なポイントがある。
部屋の響きは、『部屋の形』からくる絶対的な現象が存在する。
部屋の形からくる固有の共鳴現象であり、その現象から逃れることは無響室を作らない限りできない。
それならば各々の共鳴が重ならないようにできるだけ均一に分散するような形・プロポーションにする・・・・・これが最大のスタジオ設計ノウハウになるわけである。
 
そんなわけで、いくつかの適当な天井高が計算されたが、その中でも高めの3.9mを採用したのは、影響力の強いといわれている1次元モード(軸モード)のスペクトルが素直にバラケテ存在する・・・・比率だったからである。
部屋で発生する1次元1次モードの振動数の最大と最小の比が2倍以内できれば1.5倍以内に収まる比率・・・・それが一番好結果をもたらすと考えている。
ちなみにこんな広井部屋で天井高が2.4mのような普通の高さの場合は2倍を軽く超えてしまうし、見た目もふくめて音がよさそうには思えないことは誰でも思うだろう。
 
立方体に近い直方体・・・・・といった方がわかりやすいかもしれない。
・・…ということを設計過程で説明したら・・・・・・・こだわりの人は迷うことなく3.9mにしようということになったのである。
・・・・・・・・・実はこういうことって設計担当者としてはすごくうれしいものなんです。
 
音が良い部屋の条件はその2は・・・・・次回へ

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