ドラマー目線のスタジオ造りとは?
ラム・スタジオの設計は、防音、吸音、内装を検討することは当然ですが、ドラマー目線でスタジオの使い勝手を考えることも必要だと言えます。
たとえばある事例では、器材配置、壁掛けシンバル・ホルダーなど、施主と共にドラマー目線で検討しました。
器材配置は、ドラム・セットをスタジオのどの位置、向きにするかを決め、天井吊りスピーカ、PAの位置を検討し、建物の構造上残した既存の柱周辺の奥まった場氏は、ドラム・セットに近いことと、収納スペースとして有効利用できるということで、パワード・ミキサーなどのPAスペースとしました。天井吊りスピーカの取りつけ位置は、ドラムの使用頻度が多いことを踏まえ、演奏する際にモニターとして最も聴きやすいという、あえて変則的な位置としました。
壁掛けシンバル・ホルダーも、シンバルをできるだけ数多く掛けられること、取り外しが簡単にできること、共鳴や振動によるノイズが出にくい構造にするという条件をすべて満たすことができました。
それは、スタジオ内装工事の経験(当社ビルダー側)、ドラム器材の知識(施主側)の密な打ち合わせがあってこそ実現したものでした。
ドラマー目線を意識し、ドラムをどのように演奏するかなどを十分に理解していれば、ドラマーにとってより使いやすいスタジオを造ることが可能です。
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