第11回 Acoustic Audio Forum ご来場ありがとうございました!
今回は前回に続き、アナログレコードによる視聴イベントとなりました。
暑い中、2日間に渡っての開催でしたが、お越しいただいた皆様、有難う御座います。
ナビゲーターは輸入クラシックレコード専門店のベーレンプラッテ金子氏による解説で、テーマは「コンサートホールとオーケストラの響きの関係について」でした。
また、今回は協同電子エンジニアリング 様のご協力により、フェーズメーションの機材を設置してのイベントでした。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
さて、当日の内容について。
金子氏によると、ホールの音響特性がそのオーケストラの個性を決定づける大きな要因である、ということです。
その好例として、あるとき、ウィーンのムジークフェライン・ザールの演奏で、昼間にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏し、夜にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するという、滅多にない組み合わせでのチケットを手に入れたそうです。
この日は人生で最高の日になるに違いないと、意気揚々と会場に向かわれた金子氏でしたが、ウィーンフィルは予想どおりの素晴らしい演奏だったのに対し、ベルリンフィルは非常に音が大きく、とても聴けたものではない内容だったといいます。
その後、今度はなんとベルリンフィルハーモニーホールにて、昼間にベルリンフィルが演奏し、夜にウィーンフィルが演奏するというチケットを入手、今度もまた胸を躍らせて向うも、ベルリンフィルは素晴らしい演奏だったのに対し、ウィーンフィルは音量が小さく、なんとも残念な内容だったそうです。
はたして、この違いはいったい何なのか?
シューボックス型のコンサートホールであるムジークフェライン・ザールは、豊かな響きで知られるホールです。
その好例として、あるとき、ウィーンのムジークフェライン・ザールの演奏で、昼間にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏し、夜にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するという、滅多にない組み合わせでのチケットを手に入れたそうです。
この日は人生で最高の日になるに違いないと、意気揚々と会場に向かわれた金子氏でしたが、ウィーンフィルは予想どおりの素晴らしい演奏だったのに対し、ベルリンフィルは非常に音が大きく、とても聴けたものではない内容だったといいます。
その後、今度はなんとベルリンフィルハーモニーホールにて、昼間にベルリンフィルが演奏し、夜にウィーンフィルが演奏するというチケットを入手、今度もまた胸を躍らせて向うも、ベルリンフィルは素晴らしい演奏だったのに対し、ウィーンフィルは音量が小さく、なんとも残念な内容だったそうです。
はたして、この違いはいったい何なのか?
シューボックス型のコンサートホールであるムジークフェライン・ザールは、豊かな響きで知られるホールです。
ここを拠点とするウィーンフィルの演奏は、その豊かな響きに適応するため、各パートは抑え目に演奏することで音量をおさえ、それによってホールの響きに合わせています。
対してワインヤード型のホールであるベルリンフィルハーモニーは、客席数や座席の形状も影響してか、ムジークフェラインに比べて響きは短めです。
そのためここを拠点とするベルリンフィルの演奏は、十分な音圧を稼ぐためにダイナミックな演奏スタイルとなり、これもまたそのホールの響きに合わせています。
両社の演奏スタイルは、そのホールの響きの違いによるところが大きく、そのためそれぞれの拠点で演奏をすると、上記のようなことが起こったのだといいます。
当社のお客様の中でも、当社ショールームのピアノを弾いたとき、すぐにその響きに適応して演奏スタイルを変化させる方と、そうでない方がいらっしゃいますが、これも部屋の音響特性の影響を表す一例です。
金子氏は在学中に建築音響を専攻されておりましたので、今回のテーマは金子氏ならではの非常に面白いテーマだったと思います。
次回以降も面白い企画を予定しますので、今後もご期待ください。
対してワインヤード型のホールであるベルリンフィルハーモニーは、客席数や座席の形状も影響してか、ムジークフェラインに比べて響きは短めです。
そのためここを拠点とするベルリンフィルの演奏は、十分な音圧を稼ぐためにダイナミックな演奏スタイルとなり、これもまたそのホールの響きに合わせています。
両社の演奏スタイルは、そのホールの響きの違いによるところが大きく、そのためそれぞれの拠点で演奏をすると、上記のようなことが起こったのだといいます。
当社のお客様の中でも、当社ショールームのピアノを弾いたとき、すぐにその響きに適応して演奏スタイルを変化させる方と、そうでない方がいらっしゃいますが、これも部屋の音響特性の影響を表す一例です。

金子氏は在学中に建築音響を専攻されておりましたので、今回のテーマは金子氏ならではの非常に面白いテーマだったと思います。
次回以降も面白い企画を予定しますので、今後もご期待ください。
担当:草階拓也
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