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2013年11月18日 (月)

第3回Acoustic Audio Forum その2 エラックBS312

ここ靖国神社境内の銀杏並木も紅葉の兆しが加速、日増しに晩秋を感じる季節になりました。恒例のオーディオフェア―の期間も過ぎ、皆様方につきましてもイベント行脚に少々お疲れの方もいらっ者るのではないでしょうか。
秋の夜長に自宅でじっくりとオーディオを楽しむいちばん良い季節なのかもしれませんね。
ついつい大きな音を出してしまってご近所・ご家族から・・・・・・・・・『防音工事』する羽目にならないように・・・・・・。
閑話休題・・・・・・・『じっくりと等身大の空間で試聴』できるという当イベントも3回目になりました。イベントや店頭試聴では得られない本当の実力を吟味するこのようなイベントの重要性は少しづつご理解が得られつつあるように感じてます。

・・・・・・さてミニマムサイズのスピーカー・エラックBS312が如何に鳴ったか?

Elac_2

当日は10人前後の入室状態での試聴会でしたので、普段の部屋の状態より吸音力がかなり大きくなり、小型SPの再生環境としては厳しいのかなと思ってましたが・・・・・・・いかがでしたでしょうか。中高音のエラックサウンドは実に瑞々しくさわやかな素晴らしい音ということは誰でも認識できたはずです。
  
Forum3
    
音の広がり感、中低音の充実感がどうなのかといえば、決して悪くはなく『小さな巨人』の面目躍如といった感じでしたが、前日の数人の試聴ではより素晴らしいものでした。オーディオフェア―などでのデモなどで本当にSPの実力なんて判るのかな?というのは建築音響屋としてはいつも疑念してるのです。
当日、会の開始直前に測定した結果をお見せします。
いわゆる伝送周波数特性といわれる、典型的な測定データです。
   
左側のグラフはインパルス応答より得られた周波数レスポンスです。電気音響の世界ではとんでもない劣等生の測定結果(・・・…電気音響の世界ではあり得ない応答特性)に見えるのでしょうが、建築音響の世界ではきわめて優等生的測定結果といえます。
測定は20Khzまでですがさらに高域までツイーターは伸びているはずです。建築音響測定では一般的に中高域はSPの特性が素直に得られますが、低域にゆくに従って部屋の特性が重畳、デフォルメされてゆきます。それもSP直前(この測定では50センチ)の場合はそれほどでないにしても、より離れたリスニングエリアではほとんど部屋の影響を受けた低音を聞くことになるというのが、実態なのです。『建築室内音響』的に表現するならば、SPからの直接音エネルギーよりも、反射音の総体のエネルギーの方が大きい場合が多いのです。反射音は空間的情報を持ってますから、広がり感や奥行き感に関係してきますし、波長の長い低音は部屋が小さいこともあり、様々な位相の反射音によって大きなレスポンスの乱れにつながるのです。広がり感や奥行き感はSPの位置、角度などやリスニングポイントによって変わりますし、低域のレスポンスはかなり変化する場倍も多く、巷間に言われるセッティング・チュー二ングが重要になってくる・・・・・・、オーディオ愛好者にとっては腕の見せ所になるのです。
   Elac
 
・・・・・・・・・というわけで改めてこの伝送周波数特性(部屋を含めたSPの伝送周波数特性)は50Hz以下で定在波の影響が若干ありますが、まずまず優秀な特性といえると思います。
 
右の棒グラフは同じくパソコンを利用しての1/3oct別の音厚測定ですが、内容は昔からある古典的な測定、定常伝送周波数特性です。
 
人間の耳は曲面グラフの細かい凹凸特性を聞いているのか?といえばそんなことはなく、どちらかといえば、このようなグラフから得られる感じに近い音として聞こえます。
中音500hzに対して31.5Hzでもおおよそマイナス15デシベル、それ以下でもそこそこ低音の音厚があることがわかります。
 
16センチのスピーカーでも80Hz以下はだら下がり特性が当たり前だった昔のSPの常識ではとても小さなSPとは思えない特性です。40㎝級ウーファーの特性だとしても優秀な特性といえます。
 
しかし大型SP派の人から言わせれば・・・・・・・・・・低音はやはり大口径SPに限る・・・・・と言われそうですが・・・・・・・・確かに低音感は大きく異なります・・・・が、小口径SPの低音の優位性もあることはあるのですよ。

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