« 第1回 Acoustic Audio Forum | トップページ | Acoustic Audio Forum 7月28日 ご来場ありがとうございました。 »

2013年7月23日 (火)

Acoustic Audio Forum の趣旨

幹事役プレゼンテーター オーディオ評論家 麻倉怜士氏より

 これまで私は数多くのオーディオ関係のイベントを催行してきたが、本Acoustic Audio Forumは個人的にとても興味がある。オーディオのイベントというと、決まって新製品の紹介に終止するが、Acoustic Audio Forumは、「部屋」と「オーディオ」と「音楽」のトライアングルの関係性の上で、より深く音楽を愉しむ会だ。

 まず私がもっとも信頼を置いている音響設計会社、アコースティックデザインシステムが設計&防音工事を行ったオーディオルームにおいて開催するというのが、他にない特徴だ。音楽は楽器+部屋の総合特性で聴くものであるという大原則は、ほとんど場合、忘れられているが、本セミナーではまずそれが確認できる。

 Acousticは「アコースティックデザインシステム」の社名の一部でもあるが、私はAcoustic Audioという新しいジャンルを表していると思う。アコースティック・エンジニアリングの九段本社の試聴室は、まさに「響きは音楽になくてはならない要素」を体感できる。

 私はオーディオ・ベーシック誌にアコースティックデザインシステム試聴室について、このようにリポートした。「もの凄い……と形容できるほど響きの量が多い。しかし、まったく不快ではない。全帯域に渡ってバランスがとれた大量の響きを持っている。ちょうど、ヨーロッパの教会がひじょうに響きが多いのだが、その中では心が洗われるのと同じような感覚だ」。もちろん、この響きの量はコントロール可能だ。

 この部屋を中心に、アコースティックデザインシステムが手掛けた関東一円のオーディオルーム(一般家庭も含む)で、オーディオと音楽のイベントを行うというアイデアは素晴らしい。なぜなら、部屋と一体になることで、オーディオはオーディオ的な音を脱し、音楽を奏でるからだ。

 部屋とオーディオで愉しむトークテーマは幅広い。最新機器、旧来機器のハードの話、マスタリングエンジニアをお招きしてのマスタリング話、レコード会社のディレクターをお招きしての制作話、メーカーの設計者をお招きしての話題のオーディオ機器を堪能する……などのテーマを考えている。

  毎月一回のイベントは、山之内先生と交代でプロデュースする予定だ。実は、私の部屋もアコースティックデザインシステムの設計なので、将来はうちでイベントするかもしれない。

(以上)

 

Audio_2

アコースティックデザインシステム試聴室

 

Acoustic Audio Forum 趣意書

 

現在のオーディオコンポーネントの技術水準はいまだ進化をつづけているとは言うものの、かなり高度なレベル水準にあり、その性能は音楽再生の微妙な表現の領域にまで達しているようです。
豊富で選択しやすい音楽情報供給システムの一般化も手伝って、音楽の感動や愉悦を身近に享受できる条件は整っているといっても過言ではありません。
有名な『his master's voice』という米国ビクターのキャッチマークがありますが、AUDIOにおいてかたられることの多くは、あのワンチャンのように、いまだにスピーカーからの音までの領域に限られていて、最終的に耳にする部屋の音場特性が加味された音についての言及は多くないのが現状です。
 
私たちの耳に到達する音は、その物理伝送特性を含めたインテリア空間によって大きく変化することがわかりながらも、最終的にオーディオの容器である『部屋』については、コンポーネント同様の留意がなされるまでにはいたっておりません。
 
『音楽なしには生きられない』という多くの人達の音楽を享受するスタイルはいろいろあれ、その人にとって日常空間に溶け込んだオーディオ空間の確保(防音工事が必要であることも多い)は究極の目標でもあるのかもしれません。
 
当フォーラムの運営目的は、定評ある機器や、革新的機器の評価・紹介といったことにとどまることなく、オーディオルームという『場』の要素を加えたトータルな音及びオーディオ音楽空間の追及の実践・体験・議論の場として皆様に参加を呼びかけます。
 
会場はおもに当社視聴室を提供させていただきますが、その他の会場として当社設計施工のオーディオルームであったり業務用モニタースタジオ、あるいは一般的な住宅の部屋であったりすることも考えております。
 

ナビゲーターには経験豊かなオーディオ評論家の方たちがされますが、音楽家や音楽評論家、音楽制作者、オーディオ機器設計者など多彩な顔ぶれをお招きし、『音楽とオーディオの幸福な関係』をテーマにさまざまな切り口を用意、オーディオ愛好家の皆様と楽しく有意義なフォーラムにしたいと考えてます。

(株)アコースティックデザインシステム 鈴木泰之

|

« 第1回 Acoustic Audio Forum | トップページ | Acoustic Audio Forum 7月28日 ご来場ありがとうございました。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Acoustic Audio Forum の趣旨:

« 第1回 Acoustic Audio Forum | トップページ | Acoustic Audio Forum 7月28日 ご来場ありがとうございました。 »