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2013年6月13日 (木)

6月7日 スミヤマアキラ氏制作スピーカー試聴会 その後の炭山メッセージ

第1回 ジェネリック100HRとは

自作スピーカーのセミナー自体は手慣れたものでしたが、初めての場所で金曜の宵方からというので、お客様が集まって下さるかが心配でした。

しかしそれも杞憂、大勢の人でショールームがいっぱいになるという盛況に終わりました。お集まりいただいた皆様へ、心より御礼申し上げます。
   
今回はフォステクスの高級スピーカーユニットを使った小型2ウェ
イを主にお聴きいただきました。ウーファーのM100HR-W

01_m100hr_m はアルミ合金素材の振動板を持ち、
トゥイーターのFT200Dは23008791_2 純マグネシウム素材の振動板です。

 

ウーファーのアルミ合金振動板は、一般的な使い方では再生周波数帯域の上端に大きなピーク(fHといいます)ができることが多いものです。
   
何のことはない、
金属の器やスプーンなどを叩くとカンカン響く、あの音と同じものです。ところが、フォステクスの振動板はHR形状と呼ばれる5つの稜線が渦を巻いたような複雑な形をしています。
   
それのおかげで振動板の共振を上手く分
散させ、fHの共振を極めて小さく抑え込むことに成功しているのですね。トゥイーターの振動板に用いられている純マグネシウムという素材は、金属の中では鳴きにくいことで知られています。普通の金属と同じように器やスプーンを作ってもカンカン鳴かず、カチカチいう程度なんですね。
    
FT200Dの振動板は、そ
の純マグ素材を「リッジドーム」と呼ばれる形状に成型しています。猫の目のような縦筋を持つドーム型です。単なるドームでは、特に金属振動板だと特定帯域に強い共振が起こりがちなんですが、リッジドームはその傾向が少なく、高域方向へ素直に伸ばせるんですね。
   
Photo

スピーカー工作の入門者~ビギナーの人たちにとって、フルレンジ・スピーカーによる工作は木工の難しさがほとんどですが、ウーファーとトゥイーターを使った本格2ウェイとなると今度はネットワークの設計と組み立てが非常に大きなハードルとして立ちはだかってきます。

 一方、M100HR-WはfHのピークらしいピークなしに5kHz以上までよく伸びているし、FT200Dはぎりぎりまで無理をすれば1kHzから実用になるワイドレンジ・トゥイーターです。ならばいっそのこと、ウーファーはネットワークを入れずに伸ばしっぱなしとし、トゥイーターにコンデンサーを1発入れるだけでまとめてしまおうと考えました。

そこまでやるならさらにキャビネットの工作も極限まで板の枚数と工数を減らし、本当の入門者にも簡単に製作できるようにと考えたのが「ジェネリック100HR」です。

「ジェネリック」というのはご存じの通り特許が切れて安価に製作・販売できる医薬品のことで、板7枚でスリットダクトのバスレフ型キャビネットを構成するこの形式を、私が勝手に「ジェネリック型」と呼んでいるものです。亡くなられた自作スピーカーの巨匠・長岡鉄男さんもこの形でたくさんスピーカーを発表されていますし、非常に設計しやすく作りやすい形状なので、皆さんも覚えておかれるといろいろ役立つかと思います。
    
板取図と構造図、配線図などは共同通信社「ガウディオ」
第3号に掲載していますので、もしよろしかったらお手に取ってみて下さい。
   
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炭山-  
  

アコースティックデザインシステムの事務所内オーディオルームは防音工事されているので、当然部屋のSN比が良い。小さい音までよく聴こえる。


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